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トルコ人 (チェス) : ミニ英和和英辞書
トルコ人 (チェス)[とるこじん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ひと]
 【名詞】 1. man 2. person 3. human being 4. mankind 5. people 6. character 7. personality 8. true man 9. man of talent 10. adult 1 1. other people 12. messenger 13. visitor 1

トルコ人 (チェス) : ウィキペディア日本語版
トルコ人 (チェス)[とるこじん]

トルコ人(トルコじん、英語:The Turk)は、18世紀後半に作られたチェスを指す人形である。制作された1770年から焼失した1854年まで、多くの持ち主に渡ってオートマタとして展示されたが、1820年代前半には入念ないたずらということが判明した〔See SCHAFFER, Simon (1999), "Enlightened Automata", in CLARK et al. (Eds), ''The Sciences in Enlightened Europe'', Chicago and London, The University of Chicago Press, pp. 126-165.〕。
1770年にヴォルフガング・フォン・ケンペレンによってマリア・テレジアを喜ばせるために作成されたトルコ人は、人間相手にチェスを指し、ナイト・ツアーの問題も解くことができた。
トルコ人は、実はチェスの名人が内部に隠れて操作する、一種の手品だった。トルコ人はヨーロッパとアメリカで展示されている84年の間に行われたほとんどのチェスの試合に勝ち、その相手にはナポレオン・ボナパルトベンジャミン・フランクリンも含まれていた。多くの人が、中に人間が隠れているのではないかと疑ったが、1820年代にロンドンのRobert Willisが見破るまで誰にもばれなかった。
==作成==

ケンペレンは、シェーンブルン宮殿でマリア・テレジアに謁見した際、フランソワ・ペルティエが手品を披露しているのを見て、トルコ人制作の着想を得た。パフォーマンスの後のやり取りで、ケンペレンは世界最高の手品の装置を持って宮殿に戻ってくると約束した〔Ricky Jay, "The Automaton Chess Player, the Invisible Girl, and the Telephone," ''Jay's Journal of Anomalies'', vol. 4 no. 4, 2000.〕。
その挑戦の結果がオートマタのチェス選手であり、今日ではトルコ人として知られている機械である〔Edgar Allan Poe, "Maelzel's Chess-Player," ''Southern Literary Journal'', April 1836; available on the internet via the Edgar Allan Poe Society of Baltimore, Maryland, URL accessed 19 December 2006.〕〔Karl Gottlieb von Windisch, ''Briefe über den Schachspieler von Kempelen nebst drey Kupferstichen die diese berühmte Maschine vorstellen'', or ''Inanimate Reason; or, A Circumstantial Account of that Astonishing Piece of Mechanism, M. de Kempelen's Chess-Player, Now Exhibiting at No. 9 Savile-Row, Burlington Gardens'' (London, 1784); 英語への翻訳文は Levitt より。〕。この機械は、黒いあごひげと灰色の目を持ち〔Stephen Patrick Rice, ''Minding the Machine: Languages of Class in Early Industrial America'' (Berkeley, University of California Press, 2004), 12.〕、東洋の奇術師の典型的なコスチュームであるトルコ風のローブとターバンを身に付けた等身大の人間の頭と胴体のモデルで構成されていた。左手には長いトルコ風のパイプを持ち、右端はおよそ縦110cm、横60cm、高さ75cmの〔寸法は''Jay's Journal''によるが、半フィート単位の概数で示されている。つまりメートル法に直すと15センチ単位の概数となる。これをおおまかに5センチ単位の概数に丸めるとおおまかに 110×60×75 cm となり、盤はおよそ 50 cm 四方となる。〕大きなキャビネットの上にかかっている〔Tom Standage, ''The Turk: The Life and Times of the Famous Eighteenth-Century Chess-Playing Machine'' (New York: Walker, 2002), 22–23.〕。キャビネットの上には8インチ四方のチェス盤がある。キャビネットの前面には3つのドアがあり、赤と白の象牙のチェスセットがしまわれていた〔Standage, 24.〕。
機械の内部はとても複雑で、内部を観察する人に錯覚を起こさせるように作られていた〔。左を開けると時計のギアや歯車のようなものがたくさん詰まっているが、もう片方の内部には機械部品は入っておらず、その代わりに赤いクッション等がしまわれていた。これらの場所は、後ろ側が見通せるようになっていた。
機械が詰まった左側、引き出しにチェスセット等がしまわれた右側の他に、客から見えないように人が隠れられるスライドシートが取り付けられていた。
キャビネットの上のチェスボードは、下から磁石で操作できるほど薄く、チェスの駒には小さくて強い磁石が仕込まれていて、盤の下にある糸が取り付けられた磁石とくっつく。これによって、機械の中の操作者は、チェスの駒が盤のどこにあるかを知ることができる〔Standage, 202.〕。チェス盤の下には1から64の番号が記されていた〔Ernest Wittenberg, "Échec! ," ''American Heritage Magazine'', 1960. URL accessed 1 January 2007.〕。内部の磁石は、駒の外の磁界に影響を受けないように設置され、ケンペレンはしばしば盤のそばに大きな磁石を置き、この機械が磁石によるしかけではないことをデモで示した〔Thomas Leroy Hankins and Robert J. Silverman, ''Instruments and the Imagination'' (Princeton, N.J.: Princeton University Press, 1995), 191.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「トルコ人 (チェス)」の詳細全文を読む




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